石川県金沢市にあるちょっと変わった書道用品店 神那堂ってどういうお店?

神那堂はどのようなお店なのか

2020年に金沢市内にあった老舗の書道用品店が廃業したため、そのお店で働いていたスタッフ3人と家業が神主の社長と社長の奥様の5人で立ち上げたお店になります。伝統文化や地元の産業を守ること、そして未来の希望である青少年の育成をテーマに日々葛藤の毎日を送ってきております。

テーマでもある伝統文化を守るとはどのようなことを指すのかなんですけど

書道や神社、華道や茶道、日本舞踊や俳句など日本には日本にしかない素晴らし文化が沢山あります。その文化があるからこそ僕らは日本人としてのアイデンティティーの形成があり、サッカーワールドカップのときに取り上げられていた試合に負けてもロッカーの清掃や感謝の気持ちを忘れない行動の部分が生まれるんじゃないかと思います。

ですので、僕ら日本人にとって切っても切れない存在の文化を守るということは、今後の日本の価値を次の世代に受け繋ぐ意味が込められています。

地元産業を守るとは社長の本職が神社の宮司でもあることから悩んでいる人や、困っている人がいたら助けたいという思いから生まれた活動になります。

廃業しそうな会社とコラボして商品の開発や、商品生産のときに出た端材などを再利用して新たな価値を創造することで、少しでも地元企業の発展と地域の活性化のためになればと思い始まったプロジェクトになります。主な商品開発としては、湯涌の農家さんのお米を使った ”きまる米” や能登珠洲産の塩を使った ”きまる塩” などを生産して販売してます。

青少年の育成は書道という文化を使い、子供の展覧会を開催したり、書道パフォーマンスなどの披露する場所を提供したりすることで、目標が生まれ、努力することの大切さや目標を達成して自信をつけてもらいたいと思い取り組んでいます。

お店の場所は2022年3月まで金沢表参道にあり金沢表参道は東本願寺(金沢東別院)の裏通りにありました。食、アート、歴史の交わる商店街で年に3回は横っちょポッケーマートと言うお祭りが開催されていて、そこで、きまちゃん団子の販売をしています。

2023年4月から野町という風情が漂う地域にお引越しいたしました。

金沢市は犀川・浅野川の二つの河川によって大きく南部・中部・北部の三分されていて、

野町の地域はその南部に位置しています。野町は寺町と言うお寺が沢山ある場所の隣町なので古民家やお寺が多く古き良き伝統が色濃く残る町です。

お店は明治頃に建てられた建物で、歴史都市金沢にふさわしいと町家と認められたため金澤町家認定がされています。玄関先には格子の扉が並び夕方になると内側の光が外に溢れてノスタルジックな暖かさを演出してくれます。

玄関を入って直ぐの右側に室という深さ3メートル 直径1メートルの物を入れて保存したり育成のために外気を防ぐように作った穴があります。今は格子状の木の板にアクリルを被せてあるので穴に入ることわできませんが是非お店に来た時は覗いてみてください。

お店に入って一番最初に目につくのが正面に飾ってある筆なんですが、この筆は広島県の伝統工芸品の熊野筆になります。熊野筆は日本でのシェア率が8割以上と言われるほど

書道をされている方であれば一度は手にしたことがあるであろう筆になります。

ここで筆のお話になるんですが筆にも種類があり、特性があるので自分が現在何を書いているのか、そしてどのような表現がしたいのかで毛質や長さ太さを選ぶ必要があるので

お気軽にお店のスタッフにお声かえけしていただけたらと思います。

よい筆の条件四徳(尖、斉、円、健)の4つで、よい筆の形状を表しています。

まず最初に尖(せん)なんですが尖とは、穂先がとがっていてまとまりがあることを指します。しっかり尖っている筆は穂先のコントロールがしやすく、美しい文字を書くためには欠かせない条件です。

まとまりのない穂先は書いている途中で先が割れるなどして、文字がかすれる原因につながります。特に細筆や小筆などの細字やかな書を書かれる筆を選ぶときは細かい文字をしっかり書けるよう尖をよくチェックしておきましょう。

 

斉とは、穂先のきめ細かく、きれいに整っていることです。きめ細かく整っている筆は墨をムラなく含むため、紙に落としやすくきれいな文字を書けるのが特徴といえます。

穂先がバラバラで短い毛が飛び出ているものは文字がまとまらず、墨の含みもよくありません。バランスよく整っていることで書きやすさが生まれるので、筆の一体感が重要です。

円は、穂全体がきれいな円錐状のものを指します。円錐状の筆は墨をたっぷり含んで均一に落とせるうえ、浸けた際のふくらみもきれいな点が特徴です。

円のある筆は美しくなめらかな曲線を書きたいときや、力強さを表現したいときに適しています。筆運びがなめらかに行えるので、ひと筆で勢いのある字を書きたいときにも欠かせません。

健とは、穂首に弾力があり、筆運びがスムーズであること。コシと弾力がほどよく備わることで、抵抗を感じない筆運びを可能にします。

健は書道ならではの(とめ・はね・はらい)を表現するために必要なポイントです。健のある筆は線の強弱をつけやすく、穂もスムーズに扱えます今日はお店の紹介から筆の話にそれてしまいましたが、次回も金沢の魅力や書道の道具の知識や魅力を発信していきますので、次回も読んでいただけたらと思います。Good your Wrife!

Wrife=ライフ とは? life(生活)とwrite(書く)を掛け合わせた造語になります。

書き初めは難しくネガティブな気持ちが生まれるかもしれないけど、続けることで精神的なスペースが内側に生まれ、受動的な思いは変化し普段の生活や行動がポジティブに切り替わるきっかけを作る。全人類が幸せで平和な世界になりますように Good your Wrife !