誰しもが小学校の頃に一度はやったことのある日本人に親しみのある文化、書道。
一度筆を握れば当時の思い出が墨液の香りと一緒に蘇る。
『あなたのための書道セット』は従来の書道セットを、現代の生き方に調和するようにデザインしました。コンパクトなサイズと素材感で日常に溶け込むことで、気軽に筆と墨を使って自由に自分と対話したり、内側の思いを表現することができます。
書道セットを作ろうと思った背景
日本の文化でもある『書道 / 書写』は、習い事の多様化やタブレット / スマホの普及から字を書く機会が低迷化していてこの近年人口は低迷し、書道業界全体に対しても深刻な問題となっています。一方では、テジタルに過剰に触れすぎた反動で、写経などの自分を見つめるためのマインドフルネスとしての書き物が小さなブームになっているように思われます。 それらを踏まえて字を書く行為を多くの方に楽しんでももらいたいと思い筆や墨を使って表現するための入り口になって欲しいとの思い出作らさせていただきました。
道具についての説明
①筆は広島県の熊野町で作られたものを2本付属しております。1本は字を書く用に、もう1本は絵などを書くときに使用していただけたらと思います。※黒軸タイプは字を書く用として毛先を使って書くため、先をティッシュで拭いていただけたらと思います。白軸の方は根元までおろして墨を含ませて描くと毛筆の弾力性が絵などを描くときに表現の幅を増やしてくれます。
②紙は愛媛県の伊予和紙を使用しております。あまり書道をやったことのない人でも気軽に楽しめる用に程よく墨が入り、滑らかに書くことができる紙を選定しているので、和紙ならではの書心地や滲みやカスレなどの変化かも楽しんでいただけたらと思います。
③硯は宮城県の雄勝硯を使用しております。石自体は唐硯(中国の硯)なんですが和硯で有名な雄勝で加工していただいているので上質で滑らかに仕上げていただいております。セットには付属しておりませんが固形墨も磨れるようにコンパクトなんですが深めに作られております。
④文鎮は真鍮を使用しております。真鍮は経年経過も楽しめる上に従来の文鎮にはないスタイリッシュさが魅力です。
⑤下敷きは牛革を使用しております。本来下敷きはフェルト生地が使われることか多いんですが、そこをあえてレザーの牛革を使用することで長く使えて、おまけに書心地の安定性もますので使用させていただいています。
リーフレットは書道に親しみのない方でも気軽に使っていただける用に道具の使い方や筆をうまく使うためのコツが記されています。お手本は金沢を代表する作家泉鏡花の小説から抜粋した一文と金沢出身の世界的に有名な哲学者鈴木大拙の一文を載せさせていただいています。
書道セットの楽しみ方
この書道セットは字を書くことはもちろんのことなんですが、それ以外でも色んなシーンで活用していただきたいと思って作ったので、休日の朝、好きな言葉や好きな歌の一文を書いたり、寝る前に実現したい夢や目標を書いたり、それ以外にも毛質ならではの線を生かした絵や抽象的な作品を創作することでポジティブに使っていただきたいと思います。
ルールは楽しむだけですので、あなたのライフスタイルに合わせた使い方をしていただけたらと思います。